弊社ではディジタル信号処理関連製品の開発に力を入れています。現在、DSPを使った基礎研究用の機材というのは少なく感じられます。弊社の製品は現場での声を元に開発を行ったもので、ディジタル信号処理の基礎研究用として学術研究、製品開発時の評価、機器組み込み用に最適です。
DSK拡張インターフェースボード
これらの製品はTIから発売されているDSPスタータキット(DSK)に拡張するためのインターフェースボードです。主な機能として
・ 8チャンネル同時変換16Bit A/Dコンバータ(DC〜200kHz)
・ 4チャンネル同時出力16Bit D/Aコンバータ(DC〜200kHz)
・ ディジタルI/O(OUT:10Bit IN:8Bit)
があります。A/Dコンバータを8個搭載し同時変換を実現しています。そのため、マイクロホンアレイ、電力ライン監視など各チャンネルごとの位相を重視するアプリケーションに最適です。サンプリング周波数も200kHzとなっているため、音声の位相関係に注目した研究や、制御機器の開発にも利用可能です。
マイク・スピーカアンプボード
この製品はA/D,D/A変換ボードにマイクやスピーカを接続するために使用するアンプです。
主な機能として
・ 8チャンネルマイク入力/4チャンネルスピーカ出力
・ ライン入力/ライン出力
・ 可変型アンチ・エリアシング・フィルタ内蔵(通過帯域:1kHz〜20kHz)
・ 可変型スムージング・フィルタ内蔵(通過帯域:1kHz〜20kHz)
があります。ディジタル信号処理ではマイク音源を使用した音声信号処理を行うことが多くあります。D/A変換の結果をモニターするためのスピーカアンプも内蔵しており、音声処理の研究・開発を行う際に利用可能です。
また、アンチ・エリアシング・フィルタを内蔵しているため、サンプリング周波数が低い場合でも、フィルタにより高域をカットし、正確なA/D変換が可能です。スムージング・フィルタも内蔵しているため、D/A変換の結果を高調波の無いきれいな波形を観測することが可能です。
上で紹介した、拡張インターフェースボードに容易に接続することが可能ですが、もちろん一般に市販されているA/D,D/A変換ボードにも接続可能です。
フィルタアンプボード
この製品はA/D,D/A変換ボードに接続するアンチ・エリアシング・フィルタ,スムージング・フィルタです。
主な機能として
・ 可変型アンチ・エリアシング・フィルタ内蔵(通過帯域:1kHz〜20kHz)
・ 可変型スムージング・フィルタ内蔵(通過帯域:1kHz〜20kHz)
があります。正確なA/D,D/A変換を行うためにはアンチ・エリアシング・フィルタ,スムージング・フィルタが不可欠です。A/D変換を行う際、アンチ・エリアシング・フィルタによりサンプリング周波数の1/2以上の周波数をカットし折り返しひずみの発生を防ぎます。また、D/A変換の結果をスムージング・フィルタを通すことにより、滑らかな波形にします。
上で紹介した、拡張インターフェースボードに容易に接続することが可能ですが、もちろん一般に市販されているA/D,D/A変換ボードにも接続可能です。